早漏は何分から?500組の実測で真ん中は5.4分 改善法と治療薬で延びる時間

※この記事は広告を含みます。掲載している料金は各院の公式サイトで確認したものです。

挿入してすぐにイッてしまう。もう少し長く続けたいのに、自分ではどうにもならない。誰にも相談しにくいからこそ、「自分は早漏なのか」「ほかの人は何分くらいなのか」と、ひとりで調べている男性は多いと思います。

その「ほかの人は何分か」に、ストップウォッチで答えた調査があります。5か国の500組のカップルが、4週間にわたって挿入から射精までの時間を実際に測ったもので、ちょうど真ん中の人(中央値)は5.4分でした。そして同じ調査からは、包茎やコンドームについて、よく言われることとは違う結果も出ています。

この記事では、この実測データと早漏の医学的な基準、すぐイクようになる原因、自分でできる改善方法、治療薬ダポキセチンで実際に何分延びたのか、何科に行けばよいかまでを、元の論文や審査報告書の数字で解説します。

目次

早漏は何分から? 実測データと医学的な基準

「早漏は何分から」を考えるには、まず、ふつうの男性が何分なのかを知っておく必要があります。

500組をストップウォッチで測ると、真ん中は5.4分

2005年に発表されたWaldingerらの調査では、オランダ、イギリス、スペイン、トルコ、アメリカの5か国から、6か月以上続いている関係にある500組のカップルが参加しました。早漏かどうかや持病で参加者を選ばない、「ふつうの」男性の集団です。4週間の性行為ごとに、挿入から射精までの時間をストップウォッチで記録しています。

グループ挿入から射精までの時間(中央値)
5か国全体5.4分(最短0.55分〜最長44.1分)
18〜30歳6.5分
51歳以上4.3分
トルコ3.7分(ほかの4か国より有意に短い)

※Waldinger MD, et al. J Sex Med. 2005(要旨)より。

ポイントは、短い人に偏った分布で、数分で射精するのはごくふつうだということです。アダルト動画や人の話から「30分は続くもの」と思い込んでいるなら、その前提がそもそも実測とかけ離れています。一方で最長は44分を超えていて、人による差がとても大きいこともわかります。

医学的な基準は「約1分」と、コントロールと悩み

では、どこからが早漏なのでしょうか。同じ論文の序論には、生まれつきの早漏に悩む男性をストップウォッチで測った研究が引用されていて、90%が挿入から60秒以内、80%が30秒以内に射精していました。このデータをもとに、早漏とする時間の目安は「1分未満」と見積もられています。

ただし、早漏は時間だけでは決まりません。国際性機能学会(ISSM)の定義でも、時間に加えて、ほとんど毎回射精を遅らせることができないこと、そのことで本人が悩んだり性行為を避けたりしていることが条件になっています。ダポキセチンの臨床試験でも、対象は時間の条件に加えて、中等度以上の悩みや対人関係の困難を抱えている男性でした。

つまり、時間が短くても本人とパートナーが困っていなければ、治療が必要な早漏とは考えません。反対に、毎回1分ももたず、自分で全く調節できず、それが大きな悩みになっているなら、相談してよい状態です。

生まれつき早いタイプと、途中から早くなったタイプ

早漏には、初めての性行為のときからほぼ毎回すぐに射精してしまう「生涯型」と、以前はふつうだったのにある時期から早くなった「獲得型」があります。生涯型は生まれつきの体質が関わっていると考えられていて、努力不足や経験不足が原因ではありません。獲得型は、あとで説明するEDやストレスなど、早くなったきっかけが隠れていることがあります。

包茎やコンドームは関係あるか 実測データの答え

早漏の原因としてよく挙がるのが、包茎で亀頭が敏感だから、という説です。対策としては、厚めのコンドームで刺激を減らす、という方法もよく紹介されます。先ほどの調査は、この2つも確かめていました。

包皮を切除した人としていない人で、差はなかった

トルコを除く4か国で比べると、包皮を切除している男性(98人)の中央値は6.7分、切除していない男性(261人)は6.0分で、統計的に意味のある差はありませんでした。

包皮を切除していない男性がすべて包茎というわけではないので、この結果だけで「包茎は関係ない」とは言い切れません。ただ、少なくとも「包皮があるから亀頭が敏感で、すぐイク」という単純な関係は、実測データからは見えてきません。包茎の手術を早漏の治療として勧められた場合は、効果の根拠について説明をよく聞いてから判断しましょう。

コンドームを使っても、中央値は変わらなかった

同じ調査では、5か国すべてで、コンドームを使うかどうかで中央値は変わりませんでした。この調査は厚さの違うコンドームを比べたものではありませんが、「コンドームで刺激を減らせば長くなる」と期待しすぎないほうがよさそうです。なお、コンドームの2枚重ねは破れやすくなるので避けてください。

年齢とともに短くなる、緊張やEDが隠れていることも

先ほどの表のとおり、中央値は年齢とともに短くなっていました。年齢のほかに、射精を早める要因としてよく挙がるのが緊張や不安です。前回早かったことへの不安が次の緊張を生み、さらに早くなるという悪循環に陥りがちです。

見落とされやすいのが、EDが隠れているケースです。途中で萎えるのが不安で、勃起しているうちに早く終わらせようとするうちに、射精が早くなるくせがつくことがあります。途中で萎えることもあるなら、中折れの原因と対策の記事もあわせて読んでみてください。

自分でできる早漏の改善方法

薬を使う前に、自分で試せる方法もあります。どれも「射精しそうになる手前の感覚」をつかみ、コントロールできるようにすることが目的です。

ストップ・スタート法とスクイーズ法

ストップ・スタート法は、射精しそうになったら刺激を止め、感覚がおさまったら再開する、ということを繰り返すトレーニングです。スクイーズ法は、射精しそうになったところで、亀頭の下(陰茎と亀頭の境目あたり)を指で数秒ぎゅっと圧迫して、射精の感覚を引かせる方法です。最初はオナニーで練習し、慣れてきたらパートナーと一緒に試していきます。

骨盤底筋のトレーニングと、感覚を鈍くする塗り薬

おしっこを途中で止めるときに使う肛門まわりの筋肉(骨盤底筋)を、数秒締めてはゆるめるトレーニングも、射精のコントロールに役立つ可能性があるとして紹介されています。すぐに効果が出るものではないので、数週間から数か月続けるつもりで取り組みましょう。

局所麻酔の成分で亀頭の感覚を一時的に鈍くする塗り薬やスプレーもあります。ただし、つけすぎると勃起を保ちにくくなったり、パートナーの体についてしびれを感じさせたりすることがあるので、説明書どおりの量とタイミングを守ってください。

早漏の薬ダポキセチンで、どれくらい延びるか

自分で改善を試してもよくならないとき、医療機関では飲み薬という選択肢があります。海外で早漏の治療薬として承認されているのがダポキセチンで、気分を整える薬と同じSSRIの仲間です。スウェーデン医薬品庁が承認時にまとめた審査報告書から、実際の効き目を見ていきます。

1分弱が約3分に、偽薬でも約2分に延びた

臨床試験の対象は、挿入から2分以内の射精が性行為の75%以上を占める男性で、約6割は平均が1分未満でした。12週間の試験をまとめた結果は次のとおりです。

偽薬ダポキセチン30mgダポキセチン60mg
挿入から射精までの時間(平均、服用前0.9分)1.9分3.1分3.6分
コントロールできるようになり、悩みも減った人18%31%40%
パートナーの満足度が上がった人30%46%50%
早漏が「少しでもよくなった」と答えた人36.0%62.1%71.7%

※Priligy(ダポキセチン)の公開審査報告書(スウェーデン医薬品庁、2008年)より。

平均0.9分だった時間が、30mgで約3倍の3.1分、60mgで約4倍の3.6分に延びています。ただし、偽薬でも1.9分と約2倍になっていて、薬そのものの上乗せは30mgで1分ちょっとです。先ほどの実測の中央値5.4分と比べると、「薬を飲めば人並み以上になる」というより、1分もたなかった人が数分もつようになる薬だとわかります。

「コントロールできて悩みも減った」は3〜4割

時間より大事なのが、本人が変化を実感できるかです。「射精をコントロールできるようになり、悩みも減った」という人は、30mgで31%、60mgで40%でした。偽薬の18%と比べると確かに多いものの、飲んだ人の半分以上はこの基準に届いていません。パートナーの満足度が上がった人も、30mgで46%でした。

9か月続けて飲んだ試験では、12.8%が「効かない」ことを理由に途中でやめています。効き目には個人差があると考えておきましょう。

失神に注意、飲み始めは30mgから

臨床試験では、副作用で服用をやめた人が6.8%いて、多かったのは吐き気とめまいでした。注意が必要なのが、立ちくらみから意識を失う失神で、偽薬では0.05%、30mgでは0.06%、60mgでは0.23%と、量が多いほど増えていました。

そのため審査報告書では、飲み始める前に、過去に立ちくらみや失神がなかったかを医師が確かめ、起立試験をすること、飲み始めは必ず30mgにし、問題がなかった場合だけ60mgに増やすことが求められています。性行為の1〜3時間前に飲み、24時間に1回までで、飲酒も控える必要があります。対象は18〜64歳です。重い心臓の病気がある人や、一部の飲み合わせの薬を使っている人は飲めません。

日本では未承認、ED治療薬が効くケースも

ダポキセチンは日本では承認されていません。国内のクリニックで処方される場合も、医師が海外から取り寄せた未承認薬です。重い副作用が起きても、国の医薬品副作用被害救済制度の対象にはなりません。個人輸入は、偽物や成分のばらつきのリスクがあるので避けてください。

また、バイアグラなどのED治療薬は、射精までの時間そのものを延ばす薬ではありません。ただ、EDが隠れていて、萎える不安から早く終わらせてしまっている人には、勃起が安定することで落ち着いて性行為ができるようになり、結果として早漏が改善することがあります。

なお、亀頭の神経を処理する手術やヒアルロン酸を注入する施術を早漏の治療として行うクリニックもありますが、神経を処理する手術は元に戻せません。まずは元に戻せる方法から試すのが基本です。

早漏は何科に行くか

早漏の相談は、泌尿器科か、ED・早漏の治療を行う男性向けのクリニックでできます。途中から早くなった場合や、排尿時の痛みなど気になる症状もある場合は、病気が隠れていないかも確かめられる泌尿器科が向いています。

対面での相談に抵抗がある人は、オンライン診療も選択肢です。一例として、DMMオンラインクリニックはダポキセチン30mgを診察料なしで処方していて、1錠から買う場合は1錠1,078円、別に配送料が550円かかります。EDの薬とあわせて相談できるので、途中で萎えることもある人には使いやすい方法です。ただし先ほどのとおり、国内では未承認の薬で、失神などの注意点もあります。持病や飲んでいる薬、過去に立ちくらみや失神がなかったかは、問診で正確に伝えてください。

ED治療薬もあわせて処方を受ける場合、クリニックごとの料金や送料はEDのオンライン診療の比較記事にまとめています。

参照した情報

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次