どいクリニック(京都市西京区)の禁煙外来について、Weblioケア編集部が公式サイトを2026年9月2日に確認しました。
結論を先に書きます。院長が日本禁煙学会の認定専門指導者であり、同学会の評議員、NPO法人京都禁煙推進研究会の理事長を務めています。禁煙分野の専門資格と役職を公開している医療機関は多くありません。
そして、公式サイトの記載が制度の区分と正確に一致している点も特徴です。順に見ていきます。
院長の資格が禁煙分野で揃っている
医師紹介ページに掲載されている資格と役職です。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 禁煙関連 | 日本禁煙学会 認定専門指導者 |
| 日本禁煙学会 評議員 | |
| NPO法人京都禁煙推進研究会 理事長 | |
| 面接技法 | MINT member(Tallinn 2019) |
| その他 | 日本内科学会 総合内科専門医 |
| 認知症サポート医 | |
| 日本医師会認定産業医 | |
| 日本医師会認定健康スポーツ医 | |
| 役職 | 西京医師会 会長 |
ニコチン依存症管理料の施設基準は「禁煙治療の経験を有する医師」が勤務していることを求めていますが、どの程度の経験かは規定されていません。その点、学会の認定資格や評議員という役職は、外部から検証できる指標になります。
MINTの取得についても、取得年と開催地(2019年、タリン)まで明記されています。「メンバーです」とだけ書くより情報量が多い書き方です。
説教型ではない、という方針
公式サイトは、治療方針をはっきり打ち出しています。
医師から「健康に悪いですよ」「やめるべきですよ」と言われる説教型の禁煙治療では、かえって患者のモチベーションは下がってしまう。そのため、モチベーションを引き出す動機づけの禁煙治療を行う。
MINT(動機づけ面接トレーナーネットワーク)は、動機づけ面接という心理技法のトレーナー組織です。相手を説得するのではなく、対話を通じて本人の中にある「変わりたい」という気持ちを引き出す手法とされています。
厚生労働省の禁煙支援マニュアルも、禁煙支援の技法として問題解決カウンセリングや認知再構成法(禁煙の妨げになっている思い込みを把握して修正する)を挙げており、心理面からの介入を推奨しています。方針として公的な整理と矛盾しません。
生活習慣病や認知症の外来でも同じ方針を掲げており、禁煙外来だけの売り文句ではないことがサイト全体から確認できます。
オンラインは2、3、4回目
公式サイトは、オンラインで受けられる回を「2、3、4回目の診療」と明記しています。
ここは他院と読み比べると差が出ます。当編集部が確認した3院で、記載が分かれました。
| 医療機関 | 公式サイトの記載 |
|---|---|
| どいクリニック | 2、3、4回目の診療はオンライン可 |
| 臼井医院(京都市北区) | 初診は対面が必要。2回目以降はオンライン可 |
| つゆはし内科(名古屋市) | かかりつけの患者なら特例で1〜5回目すべてオンライン可 |
診療報酬点数表を見ると、ニコチン依存症管理料1で情報通信機器を用いた場合の点数(155点)が設定されているのは、ロの「2回目から4回目まで」だけです。イの初回(230点)とハの5回目(180点)には、情報通信機器の区分点数がありません。
点数の区分に最も正確に一致しているのは、どいクリニックの記載です。院長が日本禁煙学会の認定専門指導者であることと符合します。
ただし、初回については国立がん研究センターが「日常的な診療や診療録等によって病歴や健康状態が把握できるかかりつけ医などの場合は遠隔治療も可能」としており、医療機関によって扱いが異なります。自分がその医療機関のかかりつけかどうかで答えが変わる部分です。
1年ルールを独立して説明している
公式サイトには、次の見出しが立っています。「1年後、もう一度禁煙にチャレンジできます」
内容は、過去に禁煙治療を受けて禁煙できなかった人も、禁煙はできたが再度吸ってしまった人も、保険の禁煙治療の初回診察日から1年が過ぎていれば、もう一度保険を使ってチャレンジできるというものです。「保険の禁煙治療は一度きりというわけではありませんので、一度だめでも諦めずに何度でもチャレンジしてみてください」と続きます。
あわせて、保険適用条件の欄にも「前回、保険の禁煙治療の初回診察日から1年未満の方は保険適用となりません」と注記されています。
この条件を独立した見出しで扱っている医療機関は、当編集部が確認した範囲では他にありませんでした。制約として書くか、再挑戦の案内として書くかで、読み手の受け取り方は変わります。
全回オンラインは自費になる
公式サイトは、自費診療の禁煙外来にも触れています。
すべての診療をオンラインにする場合は自費診療になるという整理です。保険では2〜4回目しかオンラインにできないため、初回と最終回も含めて自宅から受けたい場合は保険の枠を外れる、ということになります。
興味深いのは次の記載です。最近では、勤め先の会社が費用を負担してくれるケースもあり、オンラインで禁煙というスタイルが増えつつある。
健康保険組合や企業が禁煙プログラムの費用を負担する仕組みは実際にあります。自費と聞くと全額自己負担を想像しますが、勤務先の制度によっては負担が軽くなる可能性があります。受診前に、会社の福利厚生を確認しておく価値があります。
費用は公式に記載がない
禁煙外来のページには、費用の記載がありません。参考として、点数と薬価から3割負担額を計算します。
| 3割負担 | |
|---|---|
| 診察側(5回・全対面) | 5,391円 |
| 診察側(2〜4回目をオンライン) | 4,446円 |
| チャンピックス12週分の薬剤費 | 約6,544円 |
| ニコチネルTTS8週分の薬剤費 | 約2,945円 |
診察側とチャンピックスで約11,935円、ニコチンパッチなら約8,336円です。これに薬局の調剤技術料などが加わります。2〜4回目をオンラインにすると自己負担が945円下がるのは、情報通信機器を用いた場合の点数が155点で対面の184点より低く、さらに再診料76点を別に算定できないためです。計算の内訳は禁煙外来オンライン診療の料金で示しています。
保険適用の条件
- 患者自身が「今すぐ禁煙したい」と考えている
- ニコチン依存症診断用のスクリーニングテスト(TDS)が5点以上
- 35歳以上の方で、1日の喫煙本数×喫煙年数の値が200以上
- 禁煙治療に関する文書を読み、同意している
3項目めに「35歳以上の方で」という限定があります。ただし「35歳未満は不問」という明示はありません。35歳未満に喫煙指数の要件がないことは、点数表と国立がん研究センターの記述で確認できます。
診療の流れ
| 回 | 内容 |
|---|---|
| 初回 | 保険適用の可否を判断し、禁煙開始日を決定。禁煙宣言書にサイン。禁煙補助薬の受け取り |
| 2〜5回目 | 喫煙状況と離脱症状の確認、呼気一酸化炭素濃度検査、禁煙に関するアドバイス、補助薬の処方 |
初回診察から12週間で計5回という標準的な構成です。禁煙宣言書へのサインは、禁煙支援マニュアルが行動療法の技法として挙げている「行動契約」にあたります。
診療の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 京都市西京区 |
| 電話 | 075-331-3661 |
| 診療科 | 内科・耳鼻咽喉科ほか |
| 予約 | WEB予約・オンライン診療に対応 |
前身の土井内科医院の時代から約40年、西京区で地域医療に携わってきたクリニックです。最新の診療時間とアクセスは公式サイトでご確認ください。
向いている人
- 京都市西京区・向日市周辺で保険適用の禁煙外来を探している人
- 説教型が苦手で、対話しながら進めたい人
- 禁煙治療の専門性を資格で確認してから決めたい人
- 過去に失敗し、1年経過してから再挑戦したい人
- 勤務先が費用を負担する制度を使い、全回オンラインで受けたい人
一方、エリアが合わない人には別の選択肢が向きます。比較は禁煙外来のオンライン診療おすすめ比較16院にまとめました。
よくある質問
オンラインで受けられるのは何回目ですか
公式サイトは2、3、4回目としています。診療報酬上、情報通信機器を用いた場合の点数が設定されているのもこの区分です。
全部オンラインにできますか
公式サイトは、すべての診療をオンラインにする場合は自費診療になるとしています。
費用はいくらですか
公式サイトに費用の記載はありません。点数と薬価から計算すると、3割負担で診察側4,446円〜5,391円、薬剤費が約2,945円〜6,544円です。
以前失敗しましたが受けられますか
前回の保険治療の初回診察日から1年が過ぎていれば、再度保険で受けられます。公式サイトも独立した見出しでこの点を説明しています。
35歳未満でも保険は使えますか
使えます。喫煙指数200以上という条件は35歳以上に課されるもので、35歳未満には本数と年数の要件がありません。
動機づけ面接とは何ですか
相手を説得するのではなく、対話を通じて本人の「変わりたい」という気持ちを引き出す手法です。院長はそのトレーナー組織であるMINTのメンバーです。
参照した情報
- どいクリニック「禁煙外来」(2026年9月2日確認)
- 同「医師紹介」(資格・役職)
- 医科診療報酬点数表 B001-3-2 ニコチン依存症管理料(情報通信機器を用いた場合の点数区分)
- 国立がん研究センター がん情報サービス「禁煙治療」
- 厚生労働省「禁煙支援マニュアル(第二版)」(行動療法の技法)
この記事は2026年9月2日時点の公式サイトの記載に基づいています。診療時間・費用・オンライン対応の範囲は変更される可能性があるため、受診前に必ず公式サイトまたは医療機関へご確認ください。当編集部は当該医療機関と資本関係・提携関係にありません。

