アフターピル大阪の薬局471店と対面19院を一次情報で比較、当日配送は2社だけ

アフターピル大阪の薬局471店と対面19院を一次情報で比較、当日配送は2社だけ

大阪市でアフターピルを受け取る方法は、対面のクリニックで処方を受ける、薬局で薬剤師から直接買う、オンライン診療で配送してもらう、の3つです。このうち薬局は市内に471店あり、24区のすべてに9店以上が存在します。一方で、この記事で一次確認した対面クリニック19院は梅田・心斎橋難波・天王寺の3か所に集まっており、当日配送に対応するオンライン診療は16社のうち2社しかありません。

数が多い経路と、すぐ手が届く経路は同じではありません。今が何時で、あなたがどの区にいるかによって、向かうべき先が変わります。

今の時間で行ける場所

  • 平日の午前から夕方(9時から19時ごろ)。対面のクリニックが最も選びやすい時間帯です。梅田・心斎橋難波・天王寺のいずれかへ向かえば、薬代6,500円からの選択肢があります。
  • 平日の19時から21時。対面はほぼ終わります。心斎橋難波のタカレディースクリニックが21時30分受付、梅田のクリニックが21時まで。並行して、市内の薬局205店がこの時間帯にまだ開いています。
  • 21時から22時。市内で開いている薬局は9店だけです。北区のスギ薬局梅田店が23時まで、中央区の心斎橋薬局と淀川区・西区・福島区の各1店が22時まで。
  • 22時以降と深夜。東淀川区柴島のキリン堂薬局淀川キリスト教病院店が届出上24時間開いています。市内でこの1店のみです。
  • 日曜。対面は梅田4院と心斎橋難波3院、天王寺は0院。薬局は市内43店で、城東区・西成区・港区・大正区・旭区の5区はゼロです。
  • いつでも共通。薬局へ行く前に必ず本人が電話してください。市内471店のうち325店が届出で事前連絡を「要」としています。

以下、それぞれの経路を数字で確認していきます。価格・時刻・店舗数はすべて各施設の公式サイト、または厚生労働省の届出を直接参照したもので、比較サイトや検索結果の抜粋は使っていません。

目次

大阪でアフターピルを受け取る3つの経路と、それぞれ何時まで間に合うか

緊急避妊薬は服用が早いほど効果が期待できる薬です。日本産科婦人科学会の指針は、性交後72時間以内にできるかぎり速やかに1錠を服用するよう定めています。したがって選択の基準は「安いかどうか」より先に「今日中に手に入るかどうか」になります。3つの経路を締切の順に並べると次のようになります。

経路 市内の数 最も遅い受付・閉局 費用の目安
対面クリニック 19院(3商圏で確認した数) 21時30分(心斎橋難波) 薬代3,300円から19,800円
薬局 471店 24時間(東淀川区の1店) 店舗により異なる
オンライン診療の当日配送 16社中2社 受診は平日15時30分まで 12,980円から20,130円

この表で目を引くのは、最も遅くまで対応しているのが薬局で、最も早く締め切られるのがオンラインの当日配送だという点です。「オンラインなら遅くても間に合う」という直感は、大阪市では成り立ちません。当日中に受け取るには昼過ぎまでに受診を終える必要があり、その時間帯なら対面のクリニックも薬局も開いています。

費用でも同じ逆転が起きています。対面の最安は心斎橋難波の6,500円で、これが3院あります。オンラインの当日配送は最も安い区分でも12,980円からです。大阪市は当日配送が届く数少ない地域でありながら、その当日配送が最も高く、最も早く締め切られる経路になっています。

ではなぜオンラインを選ぶ人がいるのかというと、外に出なくてよいからです。誰にも会わずに受け取れること自体に価値があります。費用と時刻だけで決められる話ではないので、この記事では3つの経路それぞれについて、どの条件なら合理的かを分けて書いていきます。

24区どこにいても薬局は近くにある、大阪市471店の分布

厚生労働省が公表している「要指導医薬品である緊急避妊薬の販売が可能な薬局等の一覧」から、大阪市内の登録店舗を抽出しました。2026年9月6日時点で471店です。区ごとの内訳は次のとおりです。あわせて、後述するDMMオンラインクリニックの当日便配送料の区分も同じ表に入れてあります。

薬局 19時より後まで開く店 日曜に開く店 DMM当日便の配送料
北区 43店 20店 9店 1,500円
福島区 11店 4店 1店 1,500円
都島区 15店 5店 1店 1,500円
中央区 43店 21店 5店 1,500円
西区 21店 7店 3店 1,500円
浪速区 13店 5店 1店 2,500円
淀川区 28店 12店 2店 2,500円
此花区 13店 4店 1店 2,500円
天王寺区 17店 7店 2店 2,500円
城東区 19店 10店 0店 2,500円
東成区 12店 6店 1店 2,500円
港区 14店 3店 0店 2,500円
鶴見区 12店 6店 1店 2,500円
旭区 9店 3店 0店 2,500円
西淀川区 10店 6店 2店 2,500円
西成区 18店 5店 0店 2,500円
阿倍野区 25店 16店 3店 3,500円
大正区 9店 2店 0店 3,500円
生野区 21店 9店 1店 3,500円
東淀川区 22店 13店 2店 3,500円
東住吉区 22店 9店 1店 3,500円
住吉区 24店 6店 1店 3,500円
平野区 27店 13店 5店 3,500円
住之江区 22店 13店 1店 3,500円

まず確認したいのは、24区のどこにも薬局があるという事実です。最も少ない大正区と旭区でも9店あります。緊急避妊薬を扱う場所が都心に偏っているという印象を持たれがちですが、少なくとも登録店舗数で見るかぎり、そうではありません。

19時より後まで開いている店は市内で205店、全体の43.5パーセントです。この比率は、梅田・心斎橋難波・天王寺の3商圏にある55店のうち25店(45.5パーセント)とほとんど変わりません。つまり夜間対応も都心に集中していません。自宅や職場の最寄りの区で探したほうが、移動時間の分だけ早く手に入る可能性が高いということです。

区ごとに見ると、夜間の比率が高いのは阿倍野区の64パーセント、西淀川区の60パーセント、東淀川区と住之江区の59パーセントです。逆に低いのは港区の21パーセント、大正区の22パーセント、住吉区の25パーセントでした。同じ市内でも3倍の開きがあります。

21時より後まで開く薬局は市内に9店

夜が深くなると選択肢は急に減ります。21時00分を超えて開いている店は市内で9店だけです。

薬局 届出の開局時間 事前連絡
キリン堂薬局淀川キリスト教病院店 東淀川区 月曜から日曜 0時00分から24時00分
スギ薬局梅田店 北区 9時00分から23時00分(曜日別の内訳なし)
イオン薬局野田阪神店 福島区 9時00分から22時00分 年中無休 記載なし
心斎橋薬局 中央区 10時00分から13時00分、14時00分から22時00分(曜日別の内訳なし) 記載なし
イオン薬局大阪ドームシティ店 西区 月曜から日曜 9時00分から22時00分
スギ薬局堺筋本町店 中央区 月曜から金曜 9時30分から22時00分、土曜 9時00分から20時00分、日曜祝日 9時00分から18時00分
スギ薬局新大阪宮原店 淀川区 月曜から土曜 9時00分から22時00分、日曜祝日 9時00分から20時00分
サンライトあかり薬局新大阪店 淀川区 月曜水曜金曜 9時00分から22時00分、火曜木曜土曜 9時00分から19時00分
スギ薬局昭和町駅前店 阿倍野区 月曜から金曜 9時00分から21時45分、土曜 9時00分から20時00分、日曜祝日 10時00分から19時00分

この9店のうち、届出上24時間開いているのはキリン堂薬局淀川キリスト教病院店の1店だけです。深夜に間に合う可能性がある場所は市内でここしかありません。ただし届出の開局時間は薬局が開いている時間であって、緊急避妊薬の販売に対応できる薬剤師が必ずその時間にいるとは限りません。この点は次の見出しで詳しく書きます。

日曜に開く薬局は43店、5つの区はゼロ

夜より手薄なのが日曜です。市内で日曜に開いていると読み取れる薬局は43店、全体の9.1パーセントにとどまります。19時より後まで開く店が43.5パーセントあることと比べると、5分の1の水準です。

しかも分布に偏りがあります。北区の9店、中央区と平野区の各5店に対して、城東区・西成区・港区・大正区・旭区の5区は日曜の登録がゼロです。これらの区にいる場合、日曜は隣接する区まで移動するか、別の経路を検討することになります。

43店の内訳は次のとおりです。開局時間は厚生労働省への届出をそのまま記載しています。祝日の扱いが別に書かれている店もあるため、日曜と祝日が重なる日は特に事前の確認が要ります。

薬局 届出の開局時間
さくら薬局大阪本庄西店 北区 月火:9:00-19:30、水:10:00-19:00、土日:9:00-18:00
なの花薬局天六駅前店 北区 月~水:9:00-19:00、木・土:9:00-18:00、金:9:00-20:30、日:9:00-12:30
アカカベ薬局大阪天満宮店 北区 月-金:9:00-20:00土:9:00-19:30日9:00-14:30
コクミン薬局天神橋筋六丁目駅店 北区 月-金:9:00-20:00、土:9:00-18:30、日:9:30-12:30
スギ薬局南森町店 北区 月~金:09:00〜20:00土曜日09:00〜18:00日曜日10:00〜14:30
スギ薬局梅田店 北区 9:00-23:00
ファーマライズ薬局HEPNAVIO店 北区 月~金09:00-19:00土09:00-18:00日祝09:00-15:00
マルゼン薬局天六店 北区 月~金:9:00-20:30、土:9:00-20:00、日祝:9:30-18:00
小西辰薬局 北区 月・水-金:9:00-20:00、火・土:9:00-18:00、日:12:00-17:00
クオール薬局なんばスカイオ店 中央区 月~日:9:00~20:00
コクミン薬局なんばCITY店 中央区 平日9:00-13:00、14:30-20:00、土日9:00-13:30、14:30-18:00
スギ薬局堺筋本町店 中央区 月〜金:9:30-22:00、土:9:00-20:00、日祝:9:00-18:00
内久宝寺薬局 中央区 月〜土:9:00〜19:30、日:9:00〜13:00
心斎橋薬局 中央区 10:00-13:00,14:00-22:00
スギ薬局クリニックモールなんば店 浪速区 平日9:00-20:00、土日祝9:00-18:00
なの花薬局阿波座店 西区 9:00-21:00
イオン薬局大阪ドームシティ店 西区 月〜日:9:00〜22:00
薬局日本メディカルシステム北堀江店 西区 月~金:9:00-19:00(13:00-14:00は休憩時間)、土・祝:9:00-18:00(13:00-14:00は休憩時間)、日:9:00-13:00
イオン薬局野田阪神店 福島区 9:00-22:00年中無休
イオン薬局高見店 此花区 月~日:10:00-20:00
アカカベ薬局京橋店 都島区 月-土:9:30-19:00、日祝:10:00-18:00
スギ薬局新大阪宮原店 淀川区 月~土:9:00-22:00、日・祝:9:00-20:00
タカス薬局 淀川区 月火木金:9:00ー19:00水:9:00ー17:00土日:9:00ー13:00
イオン薬局東淀川店 東淀川区 9:00-21:00
キリン堂薬局淀川キリスト教病院店 東淀川区 月~日:0:00~24:00
ウエルシア薬局西淀川野里店 西淀川区 月~土:9:00-20:30日・祝:9:00-18:00
スギ薬局福町店 西淀川区 月~金:9:00-20:00、土日祝:9:00-17:00
どんぐり薬局玉造店 東成区 月火木金:9:00-19:00水:9:00-17:00土:9:00-13:30日:9:00-12:30
カナリヤ薬局 生野区 9:00-20:30
ウエルシア薬局鶴見茨田大宮店 鶴見区 月〜土:9:00-19:00日:9:00-13:00
モモンガ薬局 天王寺区 月-水:9:00-21:00、木-金:9:00-19:00、土:9:00-18:00、日:9:00-13:00
調剤薬局ツルハドラッグ天王寺真法院店 天王寺区 月~金:10:00-14:00、15:00-19:00、土日:10:00-14:00
スギ薬局昭和町駅前店 阿倍野区 月~金:9:00-21:45、土:9:00-20:00、日祝:10:00-19:00
スギ薬局林寺店 阿倍野区 月~金:9:00-21:00、土:9:00-20:00、日:9:00-17:00
薬局マツモトキヨシあべのキューズタウン店 阿倍野区 月~金:9:00-21:00、土:9:00-20:00、日:11:00-13:30、14:30-19:30
ウエルシア薬局住吉我孫子店 住吉区 月~金:9:00~19:00土:9:00~18:00日:9:00~13:00祝日:9:00~13:0014:00~18:00
カイセイ薬局 東住吉区 日~土:8:30-19:00
ウエルシア薬局住之江新北島店 住之江区 月~金:9:00~20:00、土:9:00~18:00、日:9:00~13:00、祝日:9:00~14:0015:00~18:00、日曜日祝日の場合は、日曜日営業に準ずる。
アカカベ薬局加美鞍作店 平野区 月-金:9:00-19:30、土日祝:9:00-15:00
イオン薬局喜連瓜破駅前店 平野区 月〜金9:00-21:00土9:00-18:00日9:00-13:0014:00〜16:00
イオン薬局長原駅前店 平野区 月~日:9:00-21:00
ウエルシア薬局平野瓜破西店 平野区 月~金:9:00~19:00土:9:00~16:00日9:00~13:00
スギ薬局喜連西店 平野区 月~金:9:00-20:00、土:9:00-19:00、日・祝:9:00-14:00

なお43店のうち5店は、届出の開局時間欄に曜日別の内訳がなく時刻だけが書かれていました。スギ薬局梅田店、心斎橋薬局、イオン薬局東淀川店、カナリヤ薬局(生野区)、なの花薬局阿波座店(西区)です。この5店は日曜も同じ時間で開くものとして数えていますが、確実ではありません。日曜に向かう場合は特に電話での確認が必要です。

薬局に行く前に電話で確認すべき2つのこと、事前連絡が必要な店が69パーセント

薬局での購入には、通常の市販薬とは異なる手順があります。処方箋なしで買える要指導医薬品としての販売は2026年2月2日に始まったばかりの制度で、それ以前は日本薬剤師会が受託した調査事業としての試験販売でした。試験販売は2026年2月1日で終了しています。制度が新しいため、店側の運用も一律ではありません。

大阪府の公式ページは、購入希望者本人が来局すること、薬剤師の面前で服用すること、本人以外への販売はできないこと、来局前に必ず本人から電話することを案内しています。市内471店のうち325店(69.0パーセント)が、厚生労働省への届出でも事前連絡を「要」としています。

電話で確認すべき2つのこと

電話で聞くべきことは2つに絞れます。

  • 今の時間に、緊急避妊薬の販売に対応できる薬剤師がいるか。緊急避妊薬を販売できるのは所定の研修を修了した薬剤師だけです。届出の開局時間は店が開いている時間であって、その薬剤師の勤務時間ではありません。夜遅い時間帯ほど、開いているのに対応できないという事態が起こりえます。
  • 在庫があるか。緊急避妊薬は登録店舗が備蓄する体制になっていますが、直前に販売があれば手元にない可能性があります。厚生労働省も、在庫と薬剤師の勤務状況の確認のためにあらかじめ電話することを推奨しています。

この2つを確認しないまま最寄りの店へ向かうと、着いてから別の店を探し直すことになります。72時間という制限の中では、この往復が最も無駄になります。届出の時刻をそのまま「その時間まで買える時間」として紹介している比較サイトは多いのですが、開局時間と販売可能時間は別物です。

薬局を選ぶ場合に想定しておくこと

薬局で買えるのは72時間タイプ(レボノルゲストレル製剤)です。120時間タイプは薬局では扱いません。避妊の失敗から72時間を超えている場合、薬局は選択肢になりません。

また、日本薬剤師会は薬局側に求められる対応として、性交同意年齢である16歳未満の人や短期間に繰り返し購入する人への受診勧奨、地域のワンストップ支援センターの情報提供、服用から3週間後をめどに産婦人科の受診または妊娠検査薬で妊娠の有無を確認するよう説明することを挙げています。買って終わりではなく、その後の確認までが一連の手順に含まれています。

梅田、心斎橋難波、天王寺のどこへ向かうべきか

対面のクリニックについては、梅田、心斎橋・難波、天王寺の3商圏で一次確認を行っています。3商圏の合計は19院です。行政区ではなく駅の動線で区切っているため、たとえば梅田の範囲には北区のうち梅田各駅とJR北新地駅から歩ける町名だけが入り、天六や南森町の側は含みません。

項目 梅田 心斎橋・難波 天王寺
対面クリニック 9院 6院 4院
商圏内の薬局 17店 26店 12店
窓口総額を公式が明示 2院 5院 0院
対面の最も遅い受付 21時00分 21時30分 20時00分(木曜のみ)
薬局の最も遅い閉局 23時00分 22時00分 21時00分
19時より後まで開く薬局 5店(29パーセント) 12店(46パーセント) 8店(67パーセント)
日曜に開く対面 4院 3院 0院
72時間タイプの最安(薬代) 6,600円 6,500円(3院) 6,500円
ヤッペ法の最安 4,400円 3,300円 取扱いなし
120時間タイプを扱う院 4院 3院 2院

条件別にどこへ向かうか

  • 費用を最優先するなら心斎橋・難波です。6,500円の院が3つあり、1院が休診でも代替が効きます。梅田は最安が6,600円の1院で、次が8,800円まで上がります。
  • 19時を過ぎているなら心斎橋・難波です。21時30分まで受け付ける院があり、対面の受付としては3商圏で最も遅くなります。
  • 日曜なら梅田です。4院が開いています。天王寺は日曜の対面がゼロで、薬局も1店だけです。
  • 夕方以降に薬局で受け取りたいなら天王寺です。商圏内12店のうち8店が19時より後まで開いており、比率としては3商圏で最も高くなります。ただし対面は19時から20時で終わるため、時間帯によって対面と薬局の役割が入れ替わります。
  • 72時間を超えている場合は、120時間タイプを扱う院が梅田に4院、心斎橋・難波に3院、天王寺に2院あります。薬局では扱っていません。

それぞれの商圏の詳細は、院ごとの価格、診療時間、休診日、薬局の全リスト、エリア内のどこへ歩けばよいかまで個別の記事にまとめてあります。

3商圏の外にいる場合

本記事で一次確認した対面クリニックは、この3商圏にあるものだけです。新世界、上本町、鶴橋、本町、京橋、新大阪などにいる場合、近くに対面のクリニックがあるかどうかは確認していません。ただし薬局については市内全域を調べているため、上の24区の表から自分の区の店舗数と夜間・日曜の状況を確認できます。

目安として、天六や南森町の周辺は北区の登録43店の一部が該当し、上本町や鶴橋の周辺は天王寺区の17店に含まれます。京橋の周辺は都島区の15店、新大阪の周辺は淀川区の28店です。いずれも梅田や難波まで出るより近い可能性があります。

オンライン16社のうち大阪市に当日届くのは2社だけ

アフターピルを扱うオンライン診療16社を調べたところ、大阪市に当日中に届けられるのは2社でした。

サービス 費用(72時間タイプ) 条件
DMMオンラインクリニック 薬代11,480円に配送料が加算 Uber Eatsの配達便。受診は平日15時30分まで、土日祝14時30分まで。配達は8時から20時
ソクピル 薬代8,800円、システム利用料1,430円、エクスプレス便9,900円の合計20,130円 対応エリアに大阪市を明記

残る14社は東京23区または関東圏に限られます。他都市と比べると、福岡市と札幌市は当日配送に対応する会社が0社、名古屋市はソクピル1社のみでした。大阪市は当日配送が使える数少ない地域です。

ただしDMMには制約が2つあります。避妊の失敗から72時間以上経過した人は受診できないと公式に明記されており、120時間タイプの取り扱いはあっても予約自体ができません。もう1つは、15歳未満には処方できないと明記されている点です。

オンライン診療全体の比較は別の記事にまとめています。

当日便の配送料が1,500円から3,500円まで区で3段階に分かれる

DMMオンラインクリニックの当日便は、大阪市24区で一律ではありません。公式トップページに区ごとの配送料が掲載されており、3段階に分かれています。

当日便の配送料 対象の区
1,500円 北区、福島区、都島区、中央区、西区
2,500円 浪速区、淀川区、此花区、天王寺区、城東区、東成区、港区、鶴見区、旭区、西淀川区、西成区
3,500円 阿倍野区、大正区、生野区、東淀川区、東住吉区、住吉区、平野区、住之江区

この区分は地図の上での距離と一致しません。最も分かりやすいのがなんば駅の周辺です。中央区の難波側は1,500円ですが、線路を挟んだ浪速区の難波中や湊町は2,500円になります。歩いて数分の距離で1,000円変わります。

天王寺も同様です。JR天王寺駅の北側は天王寺区で2,500円、駅の南側にあるあべのハルカスやキューズモールの側は阿倍野区で3,500円です。天王寺商圏は区の境界が真ん中を走っており、しかもどちらも最も安い区分には入りません。

二次のアフターピル比較サイトは、DMMの当日配送を「大阪市内なら対応」と一括りに扱っているものがほとんどで、この境界に触れているものは見つかりませんでした。

配送料を含めた総額

72時間タイプの薬代11,480円に配送料を足すと次のようになります。ただし公式の記載には読み取りの分かれる部分があります。トップページは区ごとに「お薬代+配送料1,500円」と書いていますが、公式のよくある質問は「通常の配送料550円に特別料金1,500円〜を支払う」と説明しています。550円が別途加算されるかどうかは公式の記載どうしで一致していないため、幅で示します。

区分 総額 対面の最安6,500円との差
1,500円の区 12,980円から13,530円 約2.0倍
2,500円の区 13,980円から14,530円 約2.2倍
3,500円の区 14,980円から15,530円 約2.3倍

配送料が高い区ほど夜遅くまで開く薬局が多い

先ほどの24区の表を配送料の区分ごとにまとめ直すと、この記事で最も伝えたい関係が出てきます。

配送料の区分 区の数 薬局 19時より後まで開く店 日曜に開く店
1,500円 5区 133店 57店(43パーセント) 19店
2,500円 11区 165店 67店(41パーセント) 10店
3,500円 8区 172店 81店(47パーセント) 14店

配送料が最も高い3,500円の8区に、市内で最も多い172店の薬局があり、夜間まで開く比率も47パーセントで3区分の中で最も高くなっています。阿倍野区、平野区、住之江区、東淀川区といった、都心から離れた区です。

つまり配送料が高い区にいる人ほど、オンラインを使う経済的な理由が薄く、近所の薬局に電話するほうが安く早い可能性が高いということになります。逆に1,500円の5区は都心部で、対面のクリニック19院もこの区分の中に集まっています。当日配送が最も安い区は、当日配送を使わなくても選択肢が最も多い区でもあります。

72時間タイプ、120時間タイプ、ヤッペ法の3種類と国内承認の有無

大阪市内のクリニックが掲げている薬の名前は多岐にわたりますが、中身は3種類に整理できます。日本産科婦人科学会の「緊急避妊法の適正使用に関する指針(令和7年改訂版)」に沿って確認します。

種類 主な呼び名 服用の期限 国内での承認
レボノルゲストレル単剤 ノルレボ、レボノルゲストレル、ジェネリック、アイピル 性交後72時間以内 承認済み。指針は第一選択として推奨
ウリプリスタール酢酸エステル エラ、エラワン、ジョセイ 性交後120時間以内とされる 指針は国内で承認されている緊急避妊薬をレボノルゲストレル製剤のみとしている
ヤッペ法 中用量ピルを2錠、12時間後にさらに2錠 性交後72時間以内 指針は他の方法が利用できない場合にのみ使用することを推奨

指針は、レボノルゲストレル1.5mg製剤がわが国で唯一の承認された緊急避妊薬であり第一選択として推奨されると明記しています。したがって「120時間まで大丈夫」と案内されるウリプリスタール製剤は、国内で承認された薬とは扱いが異なります。処方を受ける際は、どちらの薬なのかを確認してください。

ヤッペ法は最も安く、心斎橋・難波では3,300円、梅田では4,400円で扱っている院があります。ただし指針は、悪心が50.1パーセント、嘔吐が14.8パーセントの症例に現れたとする報告を挙げ、レボノルゲストレル製剤のほうが有効性と安全性の両面で優位であることが確認されているとしています。価格だけでヤッペ法を選ぶ判断は、指針の推奨とは方向が異なります。

72時間を過ぎている場合

指針は、性交後72時間を超えてレボノルゲストレルを投与した場合でも予想される妊娠率を低下させるという研究結果があるとし、72時間を超えての使用は用法・用量の適用外だが有効である可能性が高いと述べています。ただし120時間を超えた場合の効果についてはエビデンスがないとしています。

72時間を過ぎている場合、薬局での購入はできません。対面かオンラインで、医師に経過時間を正確に伝えて相談することになります。DMMは72時間以上経過した人の受診自体を受け付けていないため、対面か、他のオンライン診療を探すことになります。

服用のあとに知っておくこと

  • 服用後2時間以内に嘔吐した場合は、ただちに1錠を追加して服用します。2時間を過ぎていれば薬は十分に吸収されており、追加は不要です。
  • 月経が予定より7日以上遅れる、または通常より軽い場合は妊娠検査を受けてください。指針は服用後、80パーセント以上の女性が予定月経日の前または2日後以内に、95パーセントが7日後以内に月経があるとしています。
  • 緊急避妊薬はその月経周期の残りの期間の避妊を保証しません。服用後に避妊なしの性交があれば、その分の妊娠は防げません。
  • 副作用として、国内の第III相臨床試験では65例中47例に何らかの副作用が認められ、内訳は消退出血が46.2パーセント、不正子宮出血13.8パーセント、頭痛12.3パーセント、悪心9.2パーセントでした。国内での使用成績調査では578例中46例(8.0パーセント)です。

妊娠阻止率の数字が院によって99パーセントから85パーセントまでばらつく理由

クリニックの公式サイトを読んでいくと、妊娠阻止率として掲げられている数字が院ごとに大きく違うことに気づきます。梅田と天王寺で確認できたものを並べます。

公式サイトに掲載されている値
なーれクリニック 24時間以内99パーセント、25時間から48時間98パーセント、48時間から72時間97パーセント
ONE CLINIC梅田 72時間以内97パーセントから98パーセント、エラ120時間以内98.9パーセント
うめきたウィメンズクリニック 12時間以内 約99パーセント、72時間以内 約85パーセントから95パーセント
椿レディースクリニック梅田駅前 24時間以内95パーセント、72時間以内85パーセント
茶屋町レディースクリニック本院 全剤85パーセント

72時間以内という同じ条件でも、85パーセントから98パーセントまで開きがあります。ここで確認しておきたいのは、日本産科婦人科学会の指針には「妊娠阻止率」という指標そのものが出てこないという点です。指針が示しているのは妊娠率です。ヤッペ法については欧米の報告で979人中31人(3.2パーセント)、国内の報告で425人中11人(2.6パーセント)、緊急避妊薬の研究で報告されている妊娠率は1.4パーセントから2.6パーセントとされています。

また、指針が使用者向けに用意している説明資料は、緊急避妊薬は妊娠を防止するが100パーセントではなく数パーセントに妊娠が起こることもある、という書き方をしています。特定の割合を約束する表現は使われていません。

各院の掲載値をここで訂正するつもりはありません。参照している研究や集計の条件が異なれば数字は変わります。ただ、この数字の大小でクリニックを選ぶことには意味がないとは言えます。同じレボノルゲストレル製剤を、同じ時間内に服用するなら、期待できる効果は院によって変わりません。選ぶ基準は、いま開いているか、いくらかかるか、どれだけ早く行けるかの3つです。

窓口で払う総額を公式に出しているのは19院中7院

3商圏で一次確認した19院のうち、初診で窓口に払う総額が公式サイトから確定できたのは7院でした。残る12院は、薬代は載っているが診察料の扱いが書かれていない、税込か税抜かの記載がない、価格が幅で示されている、といった理由で総額が読み取れません。

商圏 対面クリニック 窓口総額が確定できた院
梅田 9院 2院
心斎橋・難波 6院 5院
天王寺 4院 0院

偏りが極端です。心斎橋・難波は6院中5院が総額を明示しているのに対し、天王寺は4院すべてが明示していません。同じ市内で、駅が1つ2つ違うだけで、事前に金額が分かるかどうかが変わります。

薬剤をそろえないと価格の比較にならない

梅田の9院の薬代を並べると、最も安い4,400円から最も高い19,800円まで4.5倍の開きがあります。しかしこれは薬の種類が違うものを混ぜた数字です。薬剤をそろえて比較し直すと次のようになります。

比較の条件 最安 最高 倍率
72時間タイプ全体 4,400円(ヤッペ法) 19,800円 4.50倍
レボノルゲストレル系のみ 6,600円 10,000円 1.52倍
ノルレボ先発のみ 7,480円 19,800円 2.65倍

第一選択とされるレボノルゲストレル製剤にそろえると、価格差は1.52倍まで縮みます。「大阪は院によって価格が4倍違う」という書き方は、薬の違いと価格の違いを混ぜたものです。実際に選ぶときは、同じ薬でいくらかを比べてください。

公式に書かれていないことを確認する

取材の過程で、次のような状態の院がありました。いずれも公式サイトの記載に基づくもので、院を批判する意図はありません。受診の前に電話で確認すれば解決します。

  • 薬代は載っているが、税込か税抜かの記載がない院が4院ありました。
  • 自費の初診料が別枠で設定されているが、緊急避妊への加算があるかどうかが書かれていない院が2院ありました。同じページの他の項目には「初診料込み」の注記があるのに、緊急避妊の項目にだけ注記がないケースです。
  • 薬の価格が幅で示され、薬剤名の記載がない院が1院ありました。
  • 本文と価格表で薬剤名が一致していない院、服用方法の説明がページ内で食い違っている院がありました。服用方法については、指針が定める「72時間以内に1錠を1回」が正しい方法です。
  • 診療時間を公式サイト本文に掲載していない院が1院ありました。最も高い19,800円を掲げている院です。

受診の前に用意するもの、未成年と保険証の扱い

緊急避妊は保険が使えず全額自費です。保険証がなくても受診でき、健康保険を使わないため加入している保険組合に受診の記録が通知されることもありません。ただし本人確認や年齢確認のために身分証の提示を求める院はあります。

未成年の扱いは院によって異なります。天王寺のなーれクリニックのように、20歳以下または学生証を持っている人は診察料を無料にしている院もあります。保護者の同伴や同意を必要とするかどうかは公式サイトに書かれていない院が多く、事前の電話確認が確実です。

薬局については、日本薬剤師会が薬局側に求める対応として、性交同意年齢である16歳未満の人に対しては受診勧奨を行うことが挙げられています。16歳未満の場合は、薬局よりも医療機関を先に検討したほうが確実です。

支払いは院により現金のみ、カード可、電子決済可と分かれます。深夜や休日に急いで向かう場合、現金の用意があるかどうかで受け取れる場所が変わることがあります。

男性の同伴については、公式サイトに明記している院はほとんどありませんでした。薬局については、購入希望者本人以外への販売はできないと大阪府が明記しています。付き添いは可能でも、本人が薬剤師と対面し、その場で服用する必要があります。

よくある質問

大阪市でいちばん安くアフターピルを手に入れる方法は

対面のクリニックで、レボノルゲストレル製剤のジェネリックを扱っている院を選ぶのが最も安くなります。心斎橋・難波の3院と天王寺の1院が薬代6,500円、梅田の1院が6,600円です。ヤッペ法はこれより安く3,300円からありますが、学会の指針は他の方法が利用できない場合にのみ使用することを推奨しています。

今すぐ受け取りたい。何時までなら間に合うか

平日であれば、21時30分まで受け付ける対面の院が心斎橋・難波にあります。それより遅い場合は薬局で、21時を過ぎて開いているのは市内で9店です。深夜は東淀川区の1店のみが届出上24時間対応となっています。いずれも先に電話してください。

薬局と病院ではどちらが早いか

時間帯によります。日中は対面の院のほうが確実で、価格も安くなります。19時を過ぎると対面はほぼ終わり、市内205店の薬局のほうが選択肢が広がります。ただし薬局は事前連絡が必要な店が69パーセントを占め、対応できる薬剤師がその時間にいるかどうかも店によります。

オンラインで当日中に届くか

大阪市内であれば2社が対応しています。ただしDMMは受診を平日15時30分まで、土日祝14時30分までに済ませる必要があり、配達は8時から20時です。夕方以降に思い立った場合は当日中には届きません。

72時間を過ぎてしまった

薬局では買えません。120時間タイプを扱う対面の院が梅田に4院、心斎橋・難波に3院、天王寺に2院あります。学会の指針は、72時間を超えての使用は用法・用量の適用外だが有効である可能性が高いとし、120時間を超えた場合のエビデンスはないとしています。時間が経つほど効果は弱まるため、迷っている時間のほうが損失になります。

保険証がなくても受診できるか

できます。緊急避妊は全額自費のため保険証は不要です。ただし年齢確認などで身分証の提示を求められることはあります。

薬局で買う場合、その場で飲まなければならないか

はい。大阪府の案内では、購入が可能と判断された場合は薬剤師の面前で服用することになっています。持ち帰りはできません。

服用してから何をすればよいか

服用後2時間以内に吐いた場合は、ただちに1錠を追加します。その後、月経が予定より7日以上遅れる、または通常より軽い場合は妊娠検査を受けてください。日本薬剤師会は、服用の3週間後をめどに産婦人科を受診するか妊娠検査薬で確認するよう説明することを薬局側に求めています。

参考にした一次情報

他都市のアフターピル対応もまとめています。

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