※この記事は広告を含みます。掲載している料金は各院の公式サイトで確認したものです。
不眠症のオンライン診療は、通院せずに睡眠薬を処方してもらえる選択肢として広がっています。ただし、対面の診察と完全に同じではありません。オンラインの初診では、法令上そもそも処方できない睡眠薬があります。
マイスリー、ハルシオン、レンドルミン、デパスといった名前の薬を想定して予約すると、診察を受けたあとに処方できないと告げられることになります。この線引きは院の方針ではなく、医療法施行規則で決まっているものです。
もう1つ、「マイスリー 通販」と検索して個人輸入のサイトにたどり着く人もいますが、マイスリーは通販や個人輸入でも手に入りません。こちらも法令で決まっていることです。
ただ、マイスリーは睡眠薬の代名詞として名前が挙がることの多い薬です。目的が「眠れるようになること」なら、初診から処方できる睡眠薬があります。自由診療なら月4,400円から始められる院があり、最短で当日に薬が届く院もあります。この記事では、不眠症を扱うオンライン診療15院の公式情報をもとに、初診で出せる薬と出せない薬、処方日数の上限、診察料と薬代の総額を整理します。保険診療と自由診療では料金の考え方がまったく違うため、分けて比較します。
オンラインの初診では処方できない睡眠薬がある
医療法施行規則第九条の六の十三第3項は、オンライン診療を行う場合において、初診でない場合であってその症状等について対面診療を経ている場合を除いては、麻薬及び向精神薬取締法に規定する麻薬および向精神薬の処方を行ってはならないと定めています。
除外されるのは「初診でない」と「対面診療を経ている」の両方を満たす場合だけです。片方だけでは外れません。つまり、その院で一度も対面診察を受けていなければ、2回目以降であっても向精神薬は処方できないことになります。
同じ条文は、基礎疾患等の情報が把握できていない患者に対する特に安全上の管理が必要な医薬品の処方と、その患者に対する八日分以上の医薬品の処方も禁じています。初回の処方が7日分までにとどまるのは、この規定によるものです。
向精神薬に指定されている睡眠薬
どの薬が向精神薬にあたるかは、麻薬及び向精神薬取締法と関連政令で物質名が指定されています。睡眠薬として使われるもののうち、指定されている主なものは次のとおりです。
| 物質名 | 主な商品名 | 区分 |
|---|---|---|
| ゾルピデム酒石酸塩 | マイスリー | 第3種 |
| トリアゾラム | ハルシオン | 第3種 |
| ブロチゾラム | レンドルミン | 第3種 |
| エスタゾラム | ユーロジン | 第3種 |
| ゾピクロン | アモバン | 第3種 |
| エチゾラム | デパス | 第3種 |
| ニトラゼパム | ベンザリン、ネルボン | 第3種 |
| クアゼパム | ドラール | 第3種 |
| フルニトラゼパム | サイレース | 第2種 |
これらはどの院を選んでも、オンラインだけで完結する初診では受け取れません。すでに使っていて継続したい場合は、その院で対面診察を受ける必要があります。
実際に、患者目線のクリニックは公式サイトで、マイスリー、サイレース、デパス、レンドルミン、ユーロジン、アモバン、ハルシオン、ベンザリンを処方できない薬として名指しで挙げ、その理由を麻薬および向精神薬はオンライン診療の初診で処方が認められていないためと説明しています。
マイスリーは通販・個人輸入でも手に入らない
オンライン診療の初診で出してもらえないなら、通販や個人輸入で買えないか。「マイスリー 通販」「睡眠薬 ネット」と検索する人は少なくありません。検索すると個人輸入代行のサイトも出てきますが、マイスリーについては答えがはっきりしています。
向精神薬は郵送で個人輸入できない
厚生労働省の地方厚生局(麻薬取締部)は、向精神薬を個人が輸入できるのは本人が携帯して入国する場合に限られ、郵便で輸入したり、知人などに託して輸入したりすることはできないと明記しています。マイスリーの成分ゾルピデムは第3種向精神薬に指定されているため、海外の通販サイトから郵送で取り寄せることはできません。
ハルシオン(トリアゾラム)、レンドルミン(ブロチゾラム)、デパス(エチゾラム)、サイレース(フルニトラゼパム)なども同じく向精神薬です。「睡眠薬 通販」で見つかる商品のうち、これらの成分を含むものは個人輸入の対象になりません。マイスリーを手に入れる方法は、医療機関で対面の診察を受けて処方してもらうことだけです。
海外旅行で持ち出す・持ち込む場合は条件がある
日本で処方されたマイスリーを持って海外へ行く場合、日本を出国するときは、注射剤以外で総量が定められた量以下なら手続きは不要で、それを超える場合は医師の証明書が必要です。日本に入国するときも、注射剤以外で1か月以内の用量かつ定められた量以下なら手続きは不要とされています。詳しい数量は地方厚生局の案内で確認してください。
なお、渡航先の国に持ち込めるかどうかは、その国の規制によります。日本の条件を満たしていても持ち込めない場合があるため、渡航前に渡航先の大使館などで確認が必要です。
初診で出せるのはオレキシン系とメラトニン系と漢方
逆に、向精神薬に指定されていない睡眠薬は初診から処方できます。オンライン診療で扱われているのは主に次の系統です。
| 系統 | 商品名 | 特徴 |
|---|---|---|
| オレキシン受容体拮抗薬 | デエビゴ、ベルソムラ、クービビック、ボルズィ | 覚醒を維持する物質の働きを抑えて眠気を促す |
| メラトニン受容体作動薬 | ロゼレム、ラメルテオン | 体内時計に働きかけて睡眠と覚醒のリズムを整える |
| 漢方 | 加味帰脾湯、酸棗仁湯、抑肝散、半夏厚朴湯 | 不眠の背景にある不安や神経の高ぶりに用いる |
札幌のゆうしん内科は、オンライン保険診療の初診で処方できるのはデエビゴ、ベルソムラ、ロゼレムの3種類と睡眠に良いとされる漢方のみであり、初診がオンライン診療の場合はいかなる場合でも処方日数は7日であると明記しています。再診では30日分まで可能としています。
なお2026年に「睡眠障害」が標榜可能な診療科名として解禁されたことを受けて、業界紙ではオレキシン受容体拮抗薬(DORA)の処方が広がるという見方が出ています。オンライン診療で扱われる薬が、この系統に集まっているのも同じ流れの中にあります。
指定外だが院によって扱いが分かれる2剤
判断が分かれているのがエスゾピクロン(ルネスタとその後発品)とリルマザホン(リスミー)です。どちらも向精神薬の指定物質一覧には載っておらず、法令上は初診での処方が禁じられていません。
実際、デジタルクリニックとフェアクリニックは初回のプランにこの2剤を含めています。一方でOops HEARTはルネスタについて、安全性を考慮し初診では処方していないと注記しています。法令ではなく院の方針として絞っている形です。
おうち病院も、依存性の高いベンゾジアゼピン系睡眠薬については処方を行わない方針を取ると公表しています。法令の線と、院が自主的に引いている線は別物です。希望する薬がある場合は、この2つを分けて確認する必要があります。
保険適用で受けるか、自由診療で受けるか
不眠症のオンライン診療は、保険適用の院と自由診療の院で入り口の設計が違います。
保険診療の院は、初回の処方を7日分として、経過を見てから継続量を決める形が中心です。ゆうしん内科と患者目線のクリニックはいずれも初回7日分を明記しています。診察料は保険点数に基づくため院による差が小さく、代わりにオンライン診療のシステム利用料や診療手数料が毎回上乗せされます。これらは保険の対象外です。薬は処方箋を受け取って薬局で支払う院と、自宅配送を選べる院があります。
自由診療の院は、30錠を1か月分としたプランや定期便が中心です。診察料を0円にして薬代に含める院が多く、総額が事前に確定します。ただし全額自己負担です。
例外がフェアクリニックで、自由診療でありながら初回お試しを1週間分7錠、2回目以降を1か月分30錠という2段構成にしています。自由診療で初回7日分から入れる設計は、確認した中ではこの院とデジタルクリニックだけです。
保険適用で睡眠薬を処方してもらえるオンライン診療8院
| 院名 | 診察料の目安 | 薬の受け取り | 診療時間 |
|---|---|---|---|
| おうち病院 | 初診2,200〜2,510円、再診1,880〜2,200円(保険診療費+診療手数料1,100円) | 提携薬局または自宅配送(おくすりおうち便900円) | 8時から22時 |
| イーヘルスクリニック新宿院 | 診察料とシステム利用料で1,980円。3割負担で総額の目安約2,200円 | 薬代は別途薬局へ支払い。自宅配送も可 | 24時間受付 |
| ファストドクター | システム利用料が初診18時まで2,100円、18時以降1,100円、再診3,300円 | 記載なし | 7時から23時 |
| 患者目線のクリニック | 3割負担で初診1,000円前後、再診500円前後、システム利用料1,000円 | 記載なし | 6時から24時 |
| ゆうしん内科 | 保険診療 | 記載なし | 記載なし |
| SOKUYAKU | 保険診療 | 記載なし | 記載なし |
| UnMed Clinic Motomachi | 保険診療 | 処方箋を最寄りの薬局へ | 土日も午前の枠あり |
| クリニックフォア | 保険診療 | 記載なし | 記載なし |
診察料の欄が保険診療とだけになっている院は、公式サイトに具体的な金額の記載が確認できなかったものです。保険点数に基づくため、通常の医療機関と同等の自己負担(1割から3割)が適用されます。
初診の制限で選ぶなら
ゆうしん内科と患者目線のクリニックは、初診で出せる薬と出せない薬を薬剤名まで公表しています。予約する前に自分の希望する薬が処方対象かを確認できるのは、この2院です。
UnMed Clinic Motomachiは横浜元町に実店舗があり、定期的に通院している患者にはオンラインでも向精神薬を処方できるとしています。初診を対面で受けて、その後オンラインに切り替える使い方ができます。マイスリーやデパスを継続したい人にとっては、この形が現実的な選択肢になります。
クリニックフォアは保険診療の内科でオンライン診療に対応していますが、依存性の高い向精神薬に分類される不眠症の薬は処方できないと明記しています。
自由診療で睡眠薬を安く始められるオンライン診療6院
| 院名 | 診察料 | デエビゴ5mg 30錠 | 最も安いプラン | 送料 |
|---|---|---|---|---|
| elife | 0円 | 5,980円/月(199円/錠) | ボルズィ5mg 14錠 2,980円(14日ごと) | 記載なし |
| デジタルクリニック | 初診1,650円、再診0円 | 税込7,480円/月 12か月プランなら税込6,358円/月 |
お試し7日分 税込3,630円 | 550円 |
| Oops(眠りのお悩み) | 0円 | 税込7,678円 | ラメルテオン30錠 税込4,378円 | 550円 |
| DMMオンラインクリニック | 0円 | 税込8,690円 定期便 税込7,370円/月 |
ラメルテオン8mg 税込4,400円 (定期便 税込3,740円/月) |
550円 |
| フェアクリニック | 薬代に含む | 初回7錠3,500円、30錠5,700円(税別) | ルネスタ後発品・リスミー 初回7錠2,800円(税別) | 薬代に含む |
| Oops HEART | 初診30分6,028円、再診5分2,178円 | 7錠2,178円 | ― | 記載なし |
デエビゴで揃えるか、最も安く始めるかで答えが変わる
デエビゴ5mg 30錠で横に並べると、elifeの5,980円が最も安く、DMMオンラインクリニックの単月8,690円との差は2,710円です。ただしデジタルクリニックは初診料1,650円と送料550円が別にかかるため、初月の総額では順位が変わります。
一方、薬を問わず最も安く始めるなら、メラトニン受容体作動薬のラメルテオンです。DMMオンラインクリニックは1か月分 税込4,400円(らくらく定期便なら税込3,740円/月)、Oopsは30錠 税込4,378円。デエビゴの半額程度で始められます。
ラメルテオンは体内時計に働きかけるタイプで、即効性は高くない代わりに依存性が極めて低いとされています。昼夜逆転を戻したい、生活リズムから整えたいという場合はこちらが合います。寝つきの悪さそのものを早く何とかしたい場合は、オレキシン系のほうが向きます。
扱う薬の幅で3層に分かれる
- オレキシン系とメラトニン系と漢方のみ elife(ボルズィ、デエビゴ)、Oopsの眠りのお悩み(デエビゴ、ラメルテオン、加味帰脾湯・酸棗仁湯)
- 指定外の睡眠薬まで扱う DMMオンラインクリニック(13剤)、デジタルクリニック、フェアクリニック。エスゾピクロンやリスミーが選べる
- 向精神薬まで扱う精神科型 Oops HEART。抗不安薬は向精神薬のため初診では処方できないが2回目以降の診察であれば処方可能としている
DMMオンラインクリニックの13剤は、エスゾピクロン2mg・3mg、デエビゴ5mg・10mg、ボルズィ5mg・10mg、クービビック25mg・50mg、ベルソムラ20mg、リスミー2mg、ラメルテオン8mg、加味帰脾湯、酸棗仁湯です。同院は2022年4月からの診療実績を300万件以上(全診療科目の合計)と公表しています。
ただし対象者の条件があります。18歳未満と75歳以上、および精神科や心療内科を受診している人は処方の対象外です。すでに通院している人は自由診療のオンラインを使えないということで、これは他の自由診療の院を検討するときにも確認すべき点です。
即日・24時間に対応しているオンライン診療
薬が最短で当日に届く院
「今夜どうにかしたい」という状況で調べている場合、薬が届くまでの時間が判断材料になります。
DMMオンラインクリニックは最短当日到着としています。ただし当日到着の対象は東京都23区と大阪市24区で、別途追加費用がかかります。それ以外の地域は配送日数に応じた到着になります。elifeも17時までの診察で当日発送に対応しています。
配送で間に合わない地域の場合、保険診療で処方箋を受け取り、近所の薬局で当日受け取るほうが早いことがあります。イーヘルスクリニック新宿院や患者目線のクリニックは、処方箋を薬局に送る方式に対応しています。
深夜・早朝に診察を受けられる院
- イーヘルスクリニック新宿院:24時間受付
- 患者目線のクリニック:6時から24時
- DMMオンラインクリニック:24時間オンライン診療
- おうち病院:8時から22時
- ファストドクター:7時から23時
眠れずに起きている時間帯にそのまま予約できる点は、対面のクリニックにはない利点です。
LINEで完結するタイプもある
ここまでの14院とは仕組みが違うサービスとして、CUREAオンライン睡眠外来があります。公式LINEを友だち追加して問診票に回答し、その内容をもとに医師が診察して処方が決まる流れで、デエビゴに特化しています。
費用はデエビゴ30錠の1か月分プランが薬代7,480円、システム利用料1,650円、配送料550円で合計9,680円。90錠の3か月分プランが合計22,396円です。
ただし、厚生労働省はオンライン診療について、メールやチャットのみで診療を行うことはできないとしています。診察がどのように行われるかは、申し込む前に確認することをおすすめします。同じ仕組みで運営されているサービスは複数あり、いずれもLINE上での診療行為を同一の医療法人の医師が担当する形をとっています。
費用は総額で比べる
保険診療と自由診療は、安く見える理由が違います。
保険診療は薬代そのものが安く済みます。一方で診察のたびにシステム利用料や診療手数料がかかり、これは保険が効きません。おうち病院は1,100円、患者目線のクリニックは1,000円、ファストドクターは初診18時までで2,100円です。7日分から始めて通院を重ねるなら、この固定費が毎回積み上がります。
自由診療は薬代が全額自己負担ですが、診察料0円の院が多く、30錠単位で総額が確定します。継続が前提で、飲む薬が決まっているなら計算しやすい設計です。長期で続ける場合、デジタルクリニックの12か月プラン(デエビゴ 税込6,358円/月)やDMMのらくらく定期便(ラメルテオン 税込3,740円/月)のように、まとめるほど単価が下がる仕組みもあります。
比べるときは、初月の総額(診察料+薬代+送料)と、3か月続けた場合の総額の両方で見ることをおすすめします。初回だけ安いお試しプランは、2回目以降の価格を必ず確認してください。
不眠症をオンラインで診てもらう前に確認すること
不眠症は何科なのか
不眠症を扱う診療科は一つではありません。精神科と心療内科はストレスや不安、気分の落ち込みが背景にある場合を、内科は身体の不調が背景にある場合や、まず気軽に相談したい場合を担当します。いびきや日中の強い眠気がある場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるため睡眠専門外来が適します。
内科でも睡眠薬は処方できます。オンライン診療で不眠症を扱っている医療機関にも、内科を標榜する院が複数あります。心療内科に行くほどではないと感じている段階なら、内科から入る選択肢は現実的です。
受診の前に今夜からできる対処は眠れない時の対処法の記事に、夜中に何度も目が覚めるタイプの不眠については中途覚醒の治し方の記事にまとめています。
内科で睡眠薬をくれないことがあるのは、長期処方に減額のルールがあるから
ただし、対面でもオンラインでも、内科で長く睡眠薬を出してもらうことには制度上の制約があります。2018年度の診療報酬改定で、不眠や不安の症状に対してベンゾジアゼピン受容体作動薬を1年以上続けて同じ成分・同じ量で処方すると、処方料・処方箋料が減額されるルールができました。マイスリー(ゾルピデム)もこの対象です。
減額されないのは、この症状の診療について適切な研修を受けた医師が処方する場合と、精神科医から直近1年以内に処方について助言を受けている場合です。そのため内科では短期間の処方にとどめ、長く飲むことになりそうなら心療内科や精神科を案内する、という対応がとられることがあります。何か月も続く不眠なら、最初から心療内科・精神科を選ぶほうが転院せずに済みます。
近所で探すと選択肢が急に狭まる
編集部では、主要な商圏ごとに不眠症を診ている医療機関を個別に調べてきました。そこで分かったのは、院名に睡眠や不眠と入っていても実際の診療範囲は一致しないこと、そして初診の受付条件が施設によって大きく違うことです。
初診がほぼ平日の日中に限られる、そもそも受診できる曜日が限られている、という商圏もありました。一方で、夜21時台まで初診を受け付けている地域もあります。地域ごとの実情は次の記事にまとめています。
- 新宿で分かった夜21時40分まで初診を受ける院と、当日行ける6院
- 渋谷で分かった睡眠薬への姿勢が分かれる院と、当日行ける3院
- 横浜で分かった睡眠薬をもらう先と原因を調べる先の違い、薬を使わない保険適用の不眠治療
- 名古屋駅で分かった不眠は精神科、無呼吸は一般内科に振り分ける院
- 金山で分かった睡眠障害精神科を掲げる2院と、内科医が自ら線引きを書く院
- 京都で分かった即日初診できる4院と、初診を待つあいだの睡眠薬の当たり方
- 梅田で分かった内科と睡眠専門と心療内科の3系統
- 仙台で分かった院名と実際の診療範囲のずれ、紹介状なしで今日行ける院
- 秋田で分かった初診が平日と月2回の土曜午前に限られる事情
- 富山で分かった3院とも木曜休診という実情
通える範囲に選択肢が少ないと分かったときに、次に検討することになるのがオンライン診療です。逆に、近くに実店舗のある院が見つかるなら、初診だけ対面で受けてオンラインに切り替えるという使い方もできます。
よくある質問
オンライン診療で睡眠薬は保険適用になりますか
なります。保険診療に対応している院であれば、通常の医療機関と同等の自己負担が適用されます。ただし、オンライン診療のシステム利用料や診療手数料は保険の対象外で、全額自己負担になります。
マイスリーやデパスをオンラインで処方してもらえますか
その院で対面診察を受けていない限り、処方されません。医療法施行規則により、初診でない場合であっても対面診療を経ていなければ向精神薬の処方は行えないためです。継続を希望する場合は、対面診療のある院を選んでください。
初診で何日分もらえますか 再診なら何日分までですか
初回は7日分が上限になる院が中心です。基礎疾患等の情報が把握できていない患者に八日分以上を処方することは、医療法施行規則で禁じられています。再診では30日分まで処方できるとしている院があります。なおマイスリーなどの向精神薬は、対面・オンラインを問わず1回に処方できるのは30日分までと国の告示で決まっています。
マイスリーを通販や個人輸入で買えますか
買えません。マイスリーの成分ゾルピデムは向精神薬に指定されており、個人が輸入できるのは本人が携帯して入国する場合に限られます。郵便や国際宅配便で取り寄せる通販・個人輸入はできません。手に入れる方法は、医療機関で対面の診察を受けて処方してもらうことだけです。
いちばん安く始めるといくらですか
自由診療なら、ラメルテオン30錠で月4,400円前後(DMMオンラインクリニック税込4,400円、Oops税込4,378円)が目安です。保険診療なら診察料とシステム利用料で2,000円前後に薬代が加わります。7日分から始める保険診療と、30錠で受け取る自由診療では単純比較ができないため、続ける期間で見てください。
すでに心療内科に通っていますが利用できますか
院によります。DMMオンラインクリニックは、精神科や心療内科を受診している人には処方できないとしています。かかりつけがある場合は、まずその医療機関に相談することが基本です。
診断書は発行してもらえますか
院によって対応が異なります。オンライン診療では血液検査や血圧測定ができないため、診断が確定できない場合があるとしている院もあります。
まとめ
不眠症のオンライン診療を選ぶときは、料金より先に初診で自分の希望する薬が処方対象かどうかを確認してください。マイスリー、ハルシオン、レンドルミン、デパスなどの向精神薬は、対面診察を経ていない限りオンラインでは処方されず、通販や個人輸入でも手に入りません。
初診から選べるのはデエビゴ、ベルソムラ、クービビック、ボルズィ、ロゼレム(ラメルテオン)と漢方です。これらで始めるなら、保険診療で7日分から様子を見る形と、自由診療で30錠まとめて受け取る形のどちらでも入れます。費用を抑えるならラメルテオンで月4,400円前後から、寝つきの悪さを早く何とかしたいならオレキシン系という選び方になります。
通える範囲に医療機関がないという理由でオンラインを検討している場合は、先に地域ごとの選択肢を確認しておくと判断しやすくなります。対面でしか受け取れない薬がある以上、近くに実店舗のある院を初診だけ対面で使うという選択も残ります。
参考文献
- e-Gov法令検索「医療法施行規則(昭和二十三年厚生省令第五十号)」第九条の六の十三
- 厚生労働省「オンライン診療」(オンライン診療の制限に関する記載)
- 厚生労働省「オンライン診療で処方を受けるに当たって注意が必要なお薬一覧」
- 東京都保健医療局「向精神薬取扱いの手引(薬局用)」令和8年3月改訂
- 麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令
- 療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等(平成18年厚生労働省告示第107号)
- 東京保険医協会「ベンゾジアゼピン受容体作動薬長期処方の減算規定」
- 東北厚生局麻薬取締部「向精神薬の携帯による輸出入」
- 各院公式サイト(自由診療6院は2026年9月24日確認、その他は2026年9月4日確認)

