安全日・危険日はいつ?排卵検査薬や体温計の説明書が、避妊に使わないよう求める理由

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今日は安全日なのか、危険日なのか。生理周期を指で数えたり、アプリの表示を見たりしながら、そう考えたことがある人は多いと思います。

安全日と危険日の目安は、生理周期から計算できます。ただ、Weblioケア編集部で排卵日を調べる道具の説明書を読み比べると、意外なことがわかりました。排卵日予測検査薬は「避妊の目的で用いてはいけません」、婦人体温計は「必ず他の避妊方法も併用してください」と、どちらも自分の説明書の中で、避妊には頼れないと書いているのです。

この記事では、安全日・危険日とはいつなのかを計算方法とあわせて示したうえで、それぞれの道具の説明書に書かれた限界から、「安全日」がどこまで当てになるのかを解説します。

目次

安全日・危険日とは、いつか

安全日も危険日も、医学の正式な用語ではありません。一般に、危険日は排卵日の前後の妊娠しやすい時期、安全日は排卵日から離れていて妊娠しにくいとされる時期を指します。

危険日は排卵の数日前から翌日まで

妊娠しやすい時期について、日本産婦人科医会は排卵4日前〜前日と解説しています。理由は、精子と卵子の寿命の違いです。排卵日予測検査薬の説明書には、卵子は排卵後約24時間、精子は女性の体内で2〜3日程度生存するといわれていると書かれています。婦人体温計の説明書も同じ考え方から、排卵日の3日前から1日後の5日間を「最も妊娠しやすい時期」としています。

28日周期の早見表と計算方法

計算の基本は、次の生理予定日から約14日さかのぼった日を排卵予定日とし、その数日前から排卵の翌日ごろまでを危険日とみなす方法です。生理が始まった日を1日目とすると、28日周期の人は14日目ごろが排卵予定日になります。

周期の日数(目安)時期一般的な呼び方
1〜5日目生理中安全日とされる
6〜9日目生理直後安全日とされることが多い
10〜15日目排卵の前〜排卵の翌日危険日
16〜28日目排卵後〜生理前安全日とされる

※排卵が予定どおりの場合の目安です。実際の排卵日は月によってずれます。

たとえば次の生理予定日が10月29日なら、排卵予定日は10月15日ごろで、危険日はおおよそ10月11日〜16日ごろになります。

周期がずれる人・生理不順の人

周期が28日でない人も、「次の生理予定日の約14日前」という考え方は同じで、35日周期なら排卵予定日は21日目ごろです。ただし、生理不順で次の生理がいつ来るかわからない人は、計算の出発点そのものが決まりません。この場合、安全日も危険日も計算できないと考えてください。

安全日を知る方法と、道具の説明書に書かれた限界

計算で目安はわかりました。では、カレンダー、基礎体温、排卵日予測検査薬、アプリを使えば、「今日は大丈夫」と言えるようになるのでしょうか。それぞれの説明書や資料に書かれていることを並べると、次のとおりです。

方法わかること説明書・資料に書かれた限界
カレンダー計算排卵予定日の目安この方法で避妊すると、ふだんの使い方で1年に24%が妊娠(MSDマニュアル)
基礎体温排卵が終わったこと「妊娠を避けたい場合は、必ず他の避妊方法も併用してください」(オムロン婦人用電子体温計)
排卵日予測検査薬排卵が近いこと「避妊の目的で用いてはいけません」(P-チェック・LH)、「避妊の目的で使用しないでください」(ハイテスターH)
生理日管理アプリ過去の周期からの予測その月の実際の排卵をとらえているわけではない

カレンダー計算:1年で約4人に1人が妊娠

妊娠しやすい時期を避けて性行為をする方法は、リズム法と呼ばれます。MSDマニュアル(医療従事者向け)の避妊法の比較では、リズム法をふだんどおりに使った場合、1年で24%が妊娠するとされています。外出しの22%よりも高い数字です。排卵日はストレス、睡眠不足、体調の変化、旅行などで早まったり遅れたりするため、計算した「安全日」が、その月だけ危険日になることがあるからです。

基礎体温:わかるのは排卵が終わったあと

基礎体温は、月経から排卵までの低温期と、排卵から次の月経までの高温期に分かれます。オムロンの婦人用電子体温計の説明書では、避妊を望むなら「高温になって3日目から次の月経までが妥当」とされています。

裏を返すと、基礎体温で妊娠しにくいと言えるのは、体温が上がって排卵が終わったとわかったあとだけです。生理が終わってから排卵までの期間は、これから排卵が来るかどうかを基礎体温では前もって知ることができません。しかも説明書は続けて、実際には精子の受精能力が強い場合や卵子の寿命が2日以上続く場合もあるとして、妊娠を避けたいなら必ず他の避妊方法も併用するよう求めています。

排卵検査薬:「避妊の目的で用いてはいけない」4つの理由

ドラッグストアで買える排卵日予測検査薬は、排卵の前に急に増えるホルモン(LHサージ)を尿でとらえる第1類医薬品です。LHサージから約40時間以内に排卵が起こるといわれていて、妊娠を望む人がタイミングを知るための道具です。

P-チェック・LHの説明書は、なぜ避妊には使えないのかを、4つの理由で説明しています。

  • 排卵が、ふつう言われる約40時間を大幅に超えて起きる場合がある
  • 精子は体内で3日以上生存する可能性がある
  • 検査薬がLHサージをとらえる前に排卵が起きる場合がある
  • 検査結果が陰性でも、体の中では卵子が生存している可能性がある

つまり、検査が陰性だったことは「今日は安全日」という意味にはならないということです。

アプリの予測はどこまで当てになるか

生理日を記録するアプリの多くは、入力した過去の生理日から、次の排卵日や妊娠しやすい日を予測して表示しています。考え方はカレンダー計算と同じで、その月の実際の排卵をとらえているわけではありません。アプリに「妊娠しにくい日」と表示されていても、それを避妊の根拠にするのは避けましょう。

生理前・生理中・生理直後は安全日か

カレンダー上は安全日とされる時期も、道具の説明書に書かれた限界を踏まえると、見え方が変わります。

生理中・生理直後

生理中や生理直後は、次の排卵まで日があるため安全日とされがちです。しかし、精子は体の中で数日生き延びます。周期が短い人や排卵が早まった月は、生理の後半や生理直後の性行為で入った精子が、早めに来た排卵を待って受精することがあります。生理だと思っていた出血が、排卵のころの出血や不正出血だったということもあります。

生理前

日本産婦人科医会の解説では、排卵の翌日以降の性行為による妊娠率は0%とされていて、排卵が予定どおりに終わっていれば、生理前は理論上は妊娠しにくい時期です。問題は、その「生理前」が本当に排卵のあとなのかを確かめる方法が、基礎体温で高温期を確認する以外にないことです。排卵が遅れた月は、生理1週間前だと思っていた日が、実は排卵の直前だったということが起こります。

危険日に避妊に失敗したら

ここまで見てきたとおり、安全日は「妊娠しない日」ではありません。危険日だった、または安全日かどうかわからないまま避妊に失敗したときは、早めに動くことが大切です。

72時間以内のアフターピル

妊娠を望んでいない場合は、性行為から72時間以内に緊急避妊薬(アフターピル)を飲む方法があります。日本産科婦人科学会の指針では、服用までの時間が長くなるほど効果が弱まるとされています。2026年2月からは要件を満たした薬局で処方箋なしで買えるようになりましたが、日曜や夜に開いている店は限られます。どこで一番早く手に入るかは、中出しの妊娠確率と対処法の記事で、全国の薬局を集計して解説しています。

オンライン診療という選択肢もあります。たとえばDMMオンラインクリニックは24時間診察を受けられ、平日は15時30分、土日祝は14時30分までに受診すれば当日のうちに発送されます。ただし届くのは翌日以降なので、72時間の期限から逆算して選んでください。72時間用の薬は11,480円からで、550円の配送料が加わります。避妊に失敗してから72時間を過ぎている場合は、受診の対象外です。

オンラインで処方する16社の総額と届くまでの時間の違いは、アフターピルのオンライン処方の比較記事で調べています。

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